2024年10月17日 記
新しいCPU(Ryzen 9 9950X)が発売されているようなので、購入してメインで使用している自作PCに取り付けてみることにしました。
それと同時にメモリを、
少しお高めでしたが高速転送を期待して DDR5 96GB(48GB×2) 6400MHz のものをチョイスして取り付けてみることにしました。
で、現状取り付けてあるDDR5 64GB(32GB×2) 5200MHz と比較してみることにしました。
ベンチマークテストのソフトとしてCINEBENCH 2024を利用させて頂きました。
まずは現状のベンチマークテスト結果からです。
ちなみにですが、メモリ容量による速度差も考えられるのですが、 不必要なソフトを起動しない状態であればそんなにメモリを必要としないと思いますので実質的に影響は少ないだろうと判断しました。
①現状の状態のCINEBENCH 2024実行結果
CPUはRyzen 9 7950X3D です。
次に新しく購入したメモリに交換したときのベンチマークテスト結果です。
②新しく購入したメモリに交換したときのCINEBENCH 2024実行結果(左)
右はメモリの状態です。
CPUはRyzen 9 7950X3D のままです。
①の結果より少し低い値になりました。
私はCPUとチップセット、メモリのタイミングチャートとかを見たことがないので推測することしかできませんが、
おそらくメモリの動作速度がCPUの仕様上限(5200MHz)を超えているため上手くタイミングが取れずに余計なウェイトが入り、
動作速度が向上しない(低下する)のだと思います。
(逆にCPUの仕様上限を超えているのに動いているのがすごい!と思うくらいです。
マザーボードは6400MHzに対応していますので、上手く吸収してくれているのでしょうけどその影響で動作速度が低下しているんだと思います。)
メモリ速度を[5200MHz]に変更したときのベンチマークテスト結果です。
③メモリ速度を[5200MHz]に変更したときのCINEBENCH 2024実行結果(左)
右はメモリの状態です。
CPUはRyzen 9 7950X3D のままです。
②の結果より更に悪くなりました。
これはメモリ速度を6400MHzから5200MHzへ落としたために発生したものでしょうね。
メモリアクセスタイミングを適正値に変更したときのベンチマークテスト結果です。
④メモリアクセスタイミングを適正値に変更したときのCINEBENCH 2024実行結果(左)
右はメモリの状態(速度とアクセスタイミング)です。
CPUはRyzen 9 7950X3D のままです。
CPUをRyzen 9 9950Xに交換してメモリの設定も適正値にしたときのベンチマークテスト結果です。
⑤CPUを交換してメモリの設定も適正値にしたときのCINEBENCH 2024実行結果(左)
右はメモリの状態(速度とアクセスタイミング)です。
CPUはRyzen 9 9950X (メモリ速度:5600MHz) です。
GPUの結果は前のものとほぼ変わりませんが、CPUを使ったMulti CoreとSingle Coreの値が向上しています。
④の結果と比較しますと、
Multi Core : 1927 → 2126 pts (2126 ÷ 1927 ÷ 1.103 : 約10%向上)
Single Core : 109 → 130 pts (130 ÷ 109 ≒ 1.193 : 約19%向上)
・・・というような結果になりました。
以上の結果より、Zen4 の16コアCPUであるRyzen 9 7950X3DとZen5 の16コアCPUであるRyzen 9 9950Xを比較したときに、
その性能向上率が十数パーセントというのは「いいところかな」と思います。
Windows11の次の大型バージョンアップで(速度的に)結構向上するような情報も見かけたので、
総合すると結構なパフォーマンス向上になるかと思います。
そして[メモリ]に関する愚痴を少々・・・。
どこぞのサイトで【メモリ速度を上げるとゲームのFPSが上がる・・・】というような記事を見かけたため、
今回ちょっとお高めの、CPUのスペック以上のものをチョイスしてみたのですが、
結果的には期待したような速度向上は得られずに、
メモリタイミングを適切に設定しないと反って速度低下してしまうような結果になってしまいました。
以上の結果より、これからメモリを買うときは(特に理由がない限り)CPUの速度に合わせたものを購入しようと思います。
その方が性能的にもコスト的にも良いのではないかと思います。